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【働き方ハックvol.5】「より良く」の無限ループを

【働き方ハックvol.5】「より良く」の無限ループを

先生の「働き方」が社会問題となっています。

国をあげて先生の働き方の見直しが検討され実行もされる中、個人でできる働き方改革に取り組まれている先生も多くいらっしゃいます。

今回は、フリースクールである飛鳥未来きずな高等学校、飛鳥未来中等部・初等部の小室奈緒さんに話を聞きました。

写真:小室 奈緒(こむろ なお)さん
小室 奈緒(こむろ なお)さん
飛鳥未来きずな高等学校、飛鳥未来中等部•初等部

新卒で三幸学園に入社。専門学校勤務を経て、通信制高校で担任、主任、キャンパス長を経て、現在はフリースクール責任者を兼務。
和太鼓で自分も周りも明るくできると信じている。祭が大好き。東京以外に仙台や奈良で勤務し、地元の方と祭を通じて交流してきた。学校×地元の祭を目指している。

どんな仕事もラクではありません。世の中には、目に見える・想像しやすい仕事だけでなく、目に見えない・想像しづらい仕事も多く存在しています。

教員も例外ではなく、外から目に見える仕事から、目に見えない仕事までマルチに取り組んでいます。

生徒は好きだけれど、校務分掌が…会議が…
仕事の種類や量の多さに、思わず苦しくなることもあると思います。

でもそんなときに、いかに前向きに全ての業務に取り組むことができるか、私が普段大切にしている考え方をご紹介したいと思います。

(1)自分の「やりたいこと」と仕事の接点を見つける

もしこんなことが実現できたら、最高!と思えるような「やりたいこと」を定期的に書き出します。そして今抱えている仕事と、やりたいことの接点を見つけてみる。意外と見つかるものです。

(2)できない理由ではなく、できる方法を考える

うまくいかないことに向き合うのは辛いことの方が多いと思います。でも何か自分から変えられないか?と考えてみます。それは到底自分一人では解決できないようなことも、少しでも行動に移してみます。周りを巻き込むことができれば、大きな変化を生むことができます。

(3)行き詰まったときこそ対話する

考えても良い方法が見つからないときは、誰かに話してみることで、頭が整理され、自分がこだわりたいところがはっきりします。他者との対話の中で、異なる視点の質問や意見をもらうことができ、新たな視点が創りだされます。

このようなことを繰り返していると、あっという間に1年が過ぎていきます。

年末に、悔いはない?と自分に問うと、まだ改善策や自分にできることってあったな〜という答えが返ってきます。そして来年絶対実行しよう!と気持ちを新たにして、これまで走ってきました。

悔しいのですが、まだまだ私が望む理想の状態に至っていません。まだ改善策が浮かんでくるような状態です。過去より、未来をよくできる自信があります。きっとこれからも「より良く」を目指して走り続けることになりそうです。

一緒に働く仲間と、不満や文句ではなく、改善策が生まれる雰囲気づくりもしていきたいと思います。

教育現場は、つくづく一人では成し遂げられないことが多いと感じます。仲間と共に「より良く」を目指し、少しでも変化していけるように。それが結果的に生徒のためにつながると思っています。

改めて仕事に没頭できることが幸せだと感じます。これからも「より良く」を大切に前進していきたいと思います。