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【働き方ハックvol.3】自分を大切にすることが、生徒を大切にすることにつながっている

【働き方ハックvol.3】自分を大切にすることが、生徒を大切にすることにつながっている

先生の「働き方」が社会問題となっています。

国をあげて先生の働き方の見直しが検討され実行もされる中、個人でできる働き方改革に取り組まれている先生も多くいらっしゃいます。

今回は、クラーク記念国際高等学校 業務推進部 業務推進課の牛込 紘太さんに話を聞きました。

写真:牛込 紘太(うしごめ こうた)さん
牛込 紘太(うしごめ こうた)さん
クラーク記念国際高等学校 業務推進部 業務推進課

教科教育だけではなく、キャリア教育の立ち上げメンバーとしてICT教育も担当。現場勤務を経て、同校の運営統括本部(現業務推進部)に配属。 教育開発、企業連携教育や課題解決型学習の開発を行っている。

保健体育科の教員として教育を行っていく中で、これだけは絶対に大切にしたいと思っていることが、生涯を通じて、何らかの形でスポーツに楽しみながら関わっていく生徒を育てたいということでした。

悲しいことに保健体育と聞くと規律や集団行動、そして体育教師=生徒指導というように何か生徒は「やらされている感」や「圧迫感」を感じるものに化していたように思います。

私は、その生徒のやらされ感や嫌々感を少しでも取り除き、「これ…面白いかも!」と思ってもらえる生徒の中で沸き起こる自発的な感情や行動を大切にしたいと思っていました。(※決して規律や集団行動が悪であるということではございません)

そんな中、自律性や課題設定/解決能力など、多くのスキルを生徒が育む学びを経済産業省「未来の教室」のファシリテーションスキル研修で学び、そのときに出会ったのがジャーナルでした。

ジャーナルでは、「気づいたこと・気になったこと」「自分の感情の揺れ動き」「モデリングできているか」の3つを書き残していきます。

習慣化するために、書くタイミングは仕事終わりに固定しました。また、月曜日から金曜日は3つについて書きますが、土曜日は「1週間を通してどうだったのか?」を振り返り、日曜日には「来週からどう行動する?」を書き留めていくルールで実践しています。

また、「あとで読む・あとで観る」も書き留めておくことで、1週間の振り返りの際に「気づく」ようにしています。これにより、「自分自身の状態がどうなのか?」や「自分の感情や行動の傾向」を客観的に捉えられるようになったと思います。

ジャーナルを続けていくことで、意識するようになったのが「余白をつくる」ということです。これは物理的な時間や業務、自身の感情についても言えることです。

例えば、1日の設計を前日あるいは始業前に、午前中は基本的に外部の方との打ち合わせは入れずタスク業務を行うなどが挙げられます。文面でみると「段取り」と映るかと思います。

しかし、ここに「自分の感情の余白」が加わることで、仕事始めの月曜日と働き詰めた週末の金曜日では必要な余白が変化してきます。自分の状態に気づくことで、結果的に仕事の質を確保するに至ったのです。

自分自身に余白をつくる経験により、生徒たちに我々が余白を確保することが大切ではないかと意識し始めました。我々教師が自分の感情に向き合い気づくことで、結果的に生徒に対する態度やアプローチに変化が生まれるのではないかと思います。

ぜひ、ジャーナルをきっかけに、ご自身の感情に向き合ってみてください!