1. TOPページ
  2. 読む
  3. 高校の金融教育、どうしていますか?世界トップティーチャー監修の「お金の授業」、無・・・

高校の金融教育、どうしていますか?世界トップティーチャー監修の「お金の授業」、無償で出前します! [PR]

高校の金融教育、どうしていますか?世界トップティーチャー監修の「お金の授業」、無償で出前します! [PR]

2022年4月より成年年齢が18歳に引き下げられ、高校3年生が保護者の同意なく、自分の意思でさまざまな契約ができるようになりました。また、新しい学習指導要領に基づいた高校家庭科の授業では、お金にまつわる知識を身につける「金融教育」が拡充されています。

そのような時代背景を受け、2011年からPROMISE 金融経済教育セミナーと題し、これまで高校生をはじめ120万人以上に金融教育を届けてきたSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が、新たにアクティブラーニング型の出前授業「お金の授業」を制作しました。

同社でプログラム開発に携わられた野口晋平さんに、どのようなプログラムなのか、詳しくお話を聞きました。

写真:野口 晋平(のぐち しんぺい)さん
野口 晋平(のぐち しんぺい)さん
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
広報サステナビリティ推進部 主幹


アクティブラーニング型の出前授業

——「金融教育」の始まりにあわせ、提供をスタートした「お金の授業」。どのようなプログラムなのでしょうか?

「お金の授業」は、知識の伝達は最小限にし、「とりあえず書いてみる」「ちょっと考えてみる」「みんなで調べてみる」といったサイクルで、お金についてもっと知りたい、学びたいという意欲を高めることのできるアクティブラーニング型のプログラムです。

当社の社員が講師を行う「出前授業」として、無償で開催しています。

すでに4月からプログラムを導入してくださっている高校では、「もっと学びたい!」「次、いつやるの?」といった声が多く、プログラム制作者として安堵しているところです。


——どの教科で実施の依頼をいただくことが多いのでしょうか?

学校によってご依頼をいただく教科はさまざまです。

例えば、「公民科」の授業の中で基本的なお金の仕組みや、社会・経済の仕組みを理解いただくプログラムとして活用いただいたことがあります。

また、「総合的な探究の時間」のテーマとして取り上げていただいたり、キャリア教育の一環としても実施しました。今後は、「家庭科」でも金融教育の内容が盛り込まれていますので、授業内で取り入れていただけると思います。

プログラムは、「導入」「貯める」「借りる」「育てる」「稼ぐ」の5種類を用意しており、1プログラムあたり50分程度で開催できるようにしています。

プログラム開発に携わられた野口晋平さん


——5種類から選択することができるのですね。

そうですね。初回は「なぜお金について学ぶ必要があるのか」を深める導入プログラムを用意しており、導入プログラムを受講いただいた上で、「貯める」「借りる」「育てる」「稼ぐ」の4つのプログラムを受講いただくことを推奨していますが、ご要望にあわせて開催することができます。

例えば、成年年齢の引き下げの理解を深められる授業を1コマだけ実施したいという要望であれば、自分の意思でさまざまな契約ができるようになるので、「借りる」のプログラムのみを実施することも可能です。

また、「生活設計・家計管理」「ローン・クレジット」「金融トラブル」に関するインプット型のセミナーもおすすめです。

こちらのプログラムは、これまでに120万人以上に受講していただいており、学年で一斉に“お金”について学ばせたいといった要望にお応えすることができます。

プログラムは、学校側の要望に合わせて選択ができる


能動的に学びに向かう姿勢を育むプログラム

——120万人以上も受講しているPROMISE 金融経済教育セミナーとは別に、新しいプログラム制作に取り組まれたのはなぜでしょうか?

「Re-design」と題し、10年続けてきた金融経済教育活動をさらに進化・深化させるべく、2021年から「セミナーの質」や「提供するコンテンツの質」を高めるためのさまざまな取り組みを行いました。

その一つとして、2022年4月の学習指導要領の改訂を前に、従来のインプット型中心のセミナーにとどまらず、生徒が能動的に学びに向かう姿勢を育むプログラムを作りたいと考えたのがきっかけです。


——プログラムの監修に、世界トップティーチャーが携わられたと伺いました。

教育界のノーベル賞と言われる「Global Teacher Prize 2019(グローバル・ティーチャー賞)」のトップ10に唯一の日本人教員として選出された正頭英和先生に、教育アドバイザーとしてセミナーのプログラム開発にご協力いただきました。

正頭先生はまさにアクティブラーニングやPBL(課題解決型学習)を日々の授業で実践されています。今回のプログラム制作においても、インプット情報は最小限にとどめ、グループワーク中心のアクティブラーニング型のプログラムを提案していただきました。

ただ最初は、インプットの情報量が少なすぎるのではないかという心配もありました。普段先生方からは、あれを教えてほしい、これを教えてほしいというインプット型のセミナーを期待されることが多いためです。

ゲームを通して、お金について学ぶコンテンツも


——でも実際に実施した学校からは、生徒の反応が良く、好評だったわけですね。

正頭先生から、「先生や大人が教えたいことより、生徒が何を知りたいかが大事」というお話をいただき、インプット情報は最小限にすることを決めました。

確かに、私たちの伝えたいことを50分に詰め込むことにより、眠くなってしまったり、興味を持てない生徒さんが出てきてしまうと思いました。

実際に、プログラムを実施した学校の先生からは、普段退屈してしまう生徒も楽しめていたので良かったというフィードバックをいただいています。このプログラムを受講することで、生徒の皆さんがお金に興味を持ち、自ら情報を掴みにいくきっかけになればと思います。

無償の「お金の授業」、出前してみませんか?
問い合わせ先は、記事の最後に記載しています


100円のコーラを1,000円で売るにはどうしたらいいか

——スライドのデザインも非常にワクワクするデザインですね!

感性豊かな生徒の皆さんにプログラムを実施する上では、目に入ってくる視覚情報は非常に重要だと思い、デザインにこだわりました。

また、お金についてなぜ学ぶ必要があるのかを理解していただくために用意をした「死ぬまでにやりたい3つのこと」と題した導入プログラムも特徴的かと思います。

「お金があると幸せになれるのか?」という問いからスタートする本プログラムは、死ぬまでにやりたいことを実現するために必要な費用を実際に計算してもらいます。

それを踏まえて、20代のお給料の手取り額が23万円であることをお伝えすると、行き当たりばったりではやりたいことを叶えることができないことに気づいていただけるので、お金の知識を身につける重要性が伝わります。

このように本プログラムでは、必ずしも正解が一つではない「問い」から授業が始まります

「稼ぐ」のプログラムでは、100円のコーラを1,000円で売るにはどうしたらいいか、500円の駄菓子を2,000円で売るにはどうしたらいいかなど、グループワークをしながら考えてもらいました。

導入のプログラムは、
「お金があると幸せになれるのか?」という問いから始まる


——お金の知識は、先生方にとっても学びになるのではないかと思います。

すでにプログラムを導入いただいた学校では、先生もグループワークに参加され、一緒に考えられている様子が見られました。その様子を拝見していると、先生方にとってもお金について考えることが良い刺激になっているようでした。

また、今回のようなプログラムを先生がゼロから制作することが難しいので助かる、といったお声もいただきます。当社のような専門知識を持った企業がアクティブラーニング型で教材を届け、出前授業をすることに価値を感じていただいているようです。


——このプログラムは無償で出前授業をしていただけるとのことですが、全国どこへでも出前授業は可能なのでしょうか?

全国11か所(札幌、仙台、新宿、金沢、名古屋、梅田、広島、松山、福岡、鹿児島、那覇)にお客様サービスプラザを地域の拠点として設置しており、各拠点から講師を派遣しております。

今回のプログラムは、アクティブラーニング型ゆえに対面での出前授業を基本としておりますが、オンラインでの開催もできるよう準備を進めているところです。

開催場所によってはオンラインでの開催をご案内さしあげる場合もございますが、なるべくご要望に沿えるようにと考えておりますので、ぜひ気軽に、お問い合わせいただけたらと思います。


お申込み」や「活動実績の確認」は、下記URLよりご確認ください
https://www.promise-plaza.com/

「お問い合わせ」は、下記メールアドレスもしくはお電話までお願いします
メールアドレス:promise_plaza@smbc-cf.com 
電話番号:03-6887-1274


〈取材・文=三原 菜央/写真=竹花 康〉