挑戦する先生は、一人じゃない。教育の未来に火を灯す冒険するコミュニティ「ASPARK Lounge」、始動。<PR>

2025年6月、新たなオンライン教育コミュニティが始動した。その名も「ASPARK Lounge(アスパークラウンジ)」。教育現場で挑戦を続ける教員や教育に関心を持つ多様な人々が立場を越えて集い、学び合い、挑戦を後押しし合う“冒険するコミュニティ”だ。
発起人である神野元基さん(東明館学園理事長・校長)や赤司展子さん(元札幌新陽高校校長)を中心に、学校改革の実践知や教育課題、生成AIといったテーマについて深く、柔らかく語り合えるサロンとなっている。
変革期にある教育界において、小さな火種を持つ全ての人に開かれた“灯し合いの場”を立ち上げたお二人に、立ち上げの背景やラウンジの可能性を聞いた。

ASPARK株式会社 発起人/東明館学園 理事長・校長
赤司 展子(あかし のぶこ)さん| 写真右
ASPARK株式会社CEO/前・札幌新陽高校 校長
なぜ今、“冒険するコミュニティ”が必要なのか?
ーーASPARK Loungeは、どのようなオンラインサロンなのでしょうか?
ASPARK Loungeは、「子どもたちの学びや育ちをより良くしたい」と願う全ての人が、立場を越えてつながり、学び合えるオンラインサロンです。
現役の先生はもちろん、学校外で教育に関わる方や保護者の方も、気軽に参加できる場として開いています。
コンテンツには、ゲストを招いた学びの回や、現場の実践者の声を聞くトークイベント、自主的にテーマを持ち寄って語り合う小さな部屋など、さまざまな形があります。
大事にしているのは、「自分のペースで関われること」。聞くだけでもいいし、発信したいときには仲間が温かく受け止めてくれる。そんな安心感のあるコミュニティを目指しています。
ーーどのような背景からASPARK Loungeを立ち上げたのですか?
「学校改革」という言葉があちこちで聞かれるようになりましたが、それを本気で成し遂げようと動いている先生たちが、実は苦しい思いをしているんじゃないかと感じています。
「やりたいけれど、やれない」――そんな葛藤を抱える先生たちが集い、お互い励まし合ったりナレッジをシェアし合ったりできるコミュニティがあれば、本当の意味での学校改革が全国に広がっていくんじゃないか。
そんな思いが、このプロジェクトの出発点になっています。

もう一つ、制度と現場のギャップが気になったという背景もありますね。以前は「制度が壁だ」と言われていましたが、近年は文部科学省も柔軟な改革に舵を切りつつあり、制度も開かれてきています。
一方で、現場がその動きに追いついていません。制度を生かすには、ノウハウや“やってみる勇気”が必要。子どもたちにとってのより良い環境を実現するには、制度と現場をつなぐ“架け橋”が必要だと感じました。
先行して挑戦した実践を共有することが、次の一歩を踏み出すきっかけになる。大人も子ども“余白”を持って挑戦できる学校を増やしたい。そのために、先生たちが冒険できる場所をつくりました。
私自身、次期学習指導要領の改訂に関わる立場として強く感じているのが、社会の変化と学校の変化のスピードに大きなギャップがあるということです。
生成AIの登場をきっかけに、社会は「Society 5.0」のフェーズへと本格的に移行し、技術革新が一気に加速しました。特にこのわずか2年の社会の動きは、桁違いにすごいと感じています。2030年、2040年に向けての世界の劇的な変化は、もはや誰の目にも明らかです。
その一方で、学校現場の変革のスピードは追いついていない。このままでは、教育が子どもたちが生きる未来に対応できず、「学校は必要ない」という意見が強くなっていくことを危惧しています。

学校は、子どもたちが多様な人と出会い、対話を通じて、民主主義を支える力や自由の相互承認を学ぶ場として必要です。いわば社会の土台であるわけですが、その学びのあり方が時代に合っていなければ、学校が本来果たしている大切な役割が人々に理解されなくなってしまう。
そして、もし学校という仕組みの価値が社会的に失われてしまったら、それは本当に社会の根底が崩れることになる。だからこそ、学校は「行きたくなる場所」としてあり続けるために、今こそアップデートされる必要があると思うのです。
小さな火が集まって、未来を照らす明るい炎に
ーーASPARK Loungeのコンセプトや、どんな人に参加してほしいかを教えてください。
このサロンを一言で表現するなら、「冒険するコミュニティ」。ただつながるだけでなく、学び合ったり、高め合ったりしながら、チャレンジを応援し合える関係性をつくることが目指す姿です。
ASPARKは、英語で「a spark=小さな火花」を意味しています。燃えたいと思っている人、何かに火をつけたい人、あるいは今は小さくくすぶっているけれど「このままでは消えてしまうかも」と感じている人。
そういうさまざまな“火種”や“煌めき”を持った人たちが集い、「教育の未来に火を灯す」というミッションのもと共鳴しながら、やがて大きなムーブメントにして未来を照らしていく。そんな場所にしていきたいと思っています。
これからの学校教育は、教員だけで成り立つものではありません。学校に関わる保護者や地域の方、企業や教育関連事業者など、さまざまな立場の人たちの力を借りながら学校は機能していく時代だと思うんです。
そういう意味で、「学校教育に関心があり、より良くしていきたいと思っている全ての人」に来ていただきたいですよね。
ーーさまざまな教育系コミュニティが増えていますが、ASPARK Loungeならではの特徴があれば教えてください。
まず特徴的なのは、集まるメンバーの顔ぶれがとてもユニークで多様だということ。
私たち発起人に加えて、有名校の校長、学習指導要領の策定に関わった方など学校教育の最前線にいる方から、スポーツ界や企業など教育現場の外にいるけれど学校に役立つ知見を持つ方々まで、多様な各界のリーダーにも関わっていただく予定です。
そうした方々の話を、サロンのメンバーや現場の教育者がどのように受け止め、咀嚼し、現場に生かしていくのか。そのプロセス自体を可視化することにも意義があると考えています。
また、情報交換にとどまらず、実際にICTや生成AIなどのツールに触れられる実験的な場にもしていくつもりです。
もうひとつの魅力は、自分のプロジェクトを持ち込んで、仲間と動かせること。「こんなことをやってみた」「この取り組みを他校にも広げたい」という声が、校種や地域を超えてつながり、実現に向けて一緒に動く場にしたいですね。
ASPARKのメンバーが相談に乗ったりプロジェクト推進をサポートしたりするなど、思いを実行に移せる土壌があるのがASPARK Loungeの強みかなと。

保護者同士で子育ての悩みを共有するような、小さなプロジェクトも大歓迎です。家庭の中では話しにくいことでも、少し距離のある第三者とだからこそ話せることもある。「宿題をやらない」「成績が伸びない」といった日常の悩みだけでなく、「どんな大人に育ってほしいのか?」といった深い対話や気づきの場にもなればとも思っていて。
教育に関する悩みの多くは、実は“超オリジナル”なものはほとんどなくて、“誰もが一度は経験する悩み”ばかりなんですよね。だからこそ、それを共有し、みんなで乗り越えていけるコミュニティになれたらと願っています。
教育の未来を「一緒につくる」仲間をお待ちしています!
教育は、とても難しいテーマです。誰もが一度は当事者になったことがあり、多くの人が興味を持ち、それぞれの“教育論”をきっと持っているから。ですが実際には、誰か一人の考えだけで、たった一人の子どもを育て上げることすら簡単ではありません。
子どもは、多様な大人の言葉や価値観に触れながら育っていくからこそ、大人たちが「子どもにどうなってほしいか」という根幹の願いを共有していることが大切です。その共通の願いがあるからこそ、それぞれの伝え方やスタイルで子どもに関わっていける。
子どもたち、そして彼らがつくっていく未来の社会そのものがウェルビーイングであること。それが私たちの大切にしたいテーマです。
ASPARK Loungeでは、そんな思いを分かち合いながら、一緒に考え、語り合っていけたらうれしいです。仲間になってくださったら、ぜひたくさんお話しましょう。
人は本来、創造的で、学びたがりで、探究的な存在だと思います。でも、それを伸ばしきれない環境や経験によって、学ぶことが楽しくなくなってしまったり、創造力に蓋をしてしまったりする人が、子どもにも大人にも多いのではと感じています。
私たちが目指すのは、そうした創造力や探究心を解放すること。一度しぼんだ火や折れた思いは、自力では戻せないこともあるからこそ、小さな火を持った人たちが集い、お互いに温め合って、大きな明るい炎にしていけたらと思っています。
「教育をよくしたい」「現場で何かを変えたい」ーーそんな気持ちが少しでもあるなら、まずは一歩踏み出してみてください。その一歩が、何かを変えるかもしれません。あなたの“a spark”をお待ちしています!
ASPARK Loungeについては、下記のウェブサイトをご覧ください。
https://aspark.jp/
〈取材・文:先生の学校編集部/写真:ASPARK株式会社ご提供他〉