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よい環境さえ整えば、人は自然と自律型人材へと変わっていく。先生個人とチームの成長を支える、リフレクション習慣化アプリ「Practice」<PR>

よい環境さえ整えば、人は自然と自律型人材へと変わっていく。先生個人とチームの成長を支える、リフレクション習慣化アプリ「Practice」<PR>

授業、教材研究、行事対応――先生の仕事はどうしても「一人で抱え込む」場面が多く、気づけば個人事業主のような働き方になってしまいがち。しかし本来、学校は誰か一人の先生の力ではなく、先生たちのチーム力が高まることで文化が育まれていく場所だ。だからこそ、先生同士がつながり、学び合うことが欠かせない。

そんな先生同士がつながり合い、学び合えるだけでなく、成長を実感できるアプリケーションがある。それが自律型人材育成アプリ「Practice」である。

「Practice」は、忙しい日常の中で埋もれがちな振り返りをチームで習慣化し、対話を重ねることで、先生同士の理解と信頼を育んでいくアプリ。自律的に学び合う先生が集まれば、そのチーム自体が子どもたちにとって最高の学びの環境となる。

そこで今回は、「Practice」の開発者であるTIS株式会社の久保田博さんと、実際に「Practice」を活用した経験を持つ教育委員会勤務の元吉佑樹さんに話を聞いた。

写真:
久保田 博(くぼた ひろし)さん | 写真左
TIS株式会社 産業公共事業本部 サービス・メディアビジネス事業部 プロデューサー
〜プロフィール〜
2008年にTIS(ユーフィット)に入社。営業、本部経営管理を担当した後、2019年より自律型人材を育成する新規事業「Practice」の企画推進を担当、現在に至る。2022年12月より21世紀学び研究所に兼務出向、OS21認定トレーナー。


元吉 佑樹(もとよし ゆうき)さん | 写真右
教育委員会
〜プロフィール〜
「先生の学校」の講座で熊平美香さんのリフレクションと出会う。教職員の力になると確信し、研修などに導入。「Practice」の大ファン。


人の成長は、チームの環境次第

「Practice」は、自律型人材の育成に欠かせない“リフレクション(振り返り)”を習慣化するWebアプリケーションです。リフレクションとは、自分の「感じ方」「考え方」を知る学習行為のことです。

「あなたが大切にしていることは何ですか?」「想定していた結果はどのようなものでしたか?」「うまくいったことは何ですか?」といった問いかけに答えていくことで、自然と質の高いリフレクションが実践できる仕組みになっています。

利用シーンとしては、主にチームでの活用を想定しています。メンバー 一人ひとりが振り返りを入力することで、自分自身の気づきや学びが得られるのはもちろん、その内容をチームで共有することができます。

さらに、AIによるフィードバック機能をつけているので、チームにはなかった多様な視点が取り込まれ、個人の成長だけでなくチーム全体の成長にもつながる、そんなアプリケーションです。パソコンにもスマートフォンにも対応しています。

このサービスの企画を進めている最中に、妻の妊娠・出産があり、私自身も会社を休んで子どもの面倒を見る機会がありました。子どもの成長に向き合う中で、「人は誰でも成長できる」と強く感じたんです。

ただ、世の中のさまざまな組織を見ていると、成長できるチームもあれば、そうでないチームもあります。その違いはおそらくチームの「環境」にあるのではないかと思いました。人は誰でも成長の機能を持っていて、魅力も能力も備えている。それを生かすかどうかは、チームの環境次第なのだと気づいたんです。

良い環境さえ整えば、人は自然と自律型人材へと変わっていく。だからこそ、チームでの活用にこだわりました。

自律型人材の育成を実現するには、 自己理解のための振り返りと、日々の経験から学ぶ経験学習が欠かせません。

チームで振り返りや経験を共有し、仲間やAIから多様な視点のフィードバックを得ることで、自己理解が深まり、他者理解と信頼が育ち、対話の質も上がります。自己開示 → 他者からの気づき → 次の行動、という循環が日常化すると、外から「やらされる」のではなく、自ら学び・選び・動く力が育ちます。

つまり、チームでの振り返りは「自己理解 × 経験学習 × 対話」を継続させる仕組みであり、その積み重ねが自律型人材の育成につながると考えています。


フィードバックは、哲学者や落語家、歴史上の偉人からも

私は現在PTA会長をしているのですが、小学校の先生方はとにかく忙しく、カリキュラムは深く・難しく・量も増えています。

さらに「対話的な学び」が求められる一方で、先生自身が対話やリフレクションを体系的に学ぶ機会がほとんどありません。職員同士で腹を割って話す時間も少なく、校長の交代などでチームの一体感づくりも難しいのが現状です。

だからこそ、まずは先生ご自身の仕事やチームをより良くするために、「Practice」を活用していただきたいと考えています。そこで得た実感を土台に、将来的には子どもたちに対話やリフレクションを練習するツールとして活用していただけたらうれしいです。

これまでは「自分の言いたいことをどう伝えるか」「どうやって相手を説得するか」ということに意識が向いていました。

でも今は、まず自分が自己開示をして価値観を共有することで、相手からどんな反応が返ってくるのか、相手の深い部分には何があるのかを聞いてみたいと思うようになりました。少しずつですが、意識が「話す」から「聴く」へとシフトしているのを感じています。

また、自分が大事にしたいもの、価値観として持ち続けたいものが「Practice」を通じてたくさん蓄積されたおかげで、勇気を持って一歩踏み出すことができた経験もあります。

「対話が必要だからやろう」ではなく、自分が大切にしたい思いがあるからこそ「自然と対話したい」と思うことができ、自分の思いを同僚に伝えることができました。そして同僚からも「業務だからやる」のではなく、「こういうことを大事にしたい」という思いが返ってきました。

「Practice」は、すぐに目に見える大きな変化が起きる類のものではないと思っていて。それよりも大切なのは、自分の経験がどんな意味や価値をもたらしているのかということに気づくことです。

久保田さんはよく「光を当てる」という表現をされるのですが、一つの経験をしたときに「この経験は、自分のどの部分に光を当ててくれているのだろう」と考えられるようになりました。サービス名にもある通り、見方・考え方を広げる「練習」をしている感じがあります。

あと、「AIフィードバック」がおすすめです!僕は「哲学者」のフィードバックがすごく好きなんです。アドラーやサルトルといった哲学者の言葉で表現するとしたら、こういう価値があるよとフィードバックをくれます。

もちろん一人でリフレクションをしてもいいのですが、「Practice」を使うと3倍、4倍、いや10倍くらい楽しめるような感覚がありますね。


大切なのは、自分の「問い」を見つけること

目玉機能です。振り返りたい仕事やテーマ、挑戦したことを登録すると、セットされている「経験学習の振り返りの問い」が出てきます。例えば、以下のような問いです。

・実際の結果はどのようなものですか?
・うまくいったことは何ですか?
・うまくいかなかったことは何ですか?
・行動前に戻れるとしたら、何を変えますか?
・この経験で学んだことは何ですか?
・学んだことを、今後どのように生かしますか?


これらの問いを、認知の4点セットというフレームに沿って答えていきます。丁寧に答えていくと1時間くらいかかるのですが、その分気づきや学びが得られるようになっています。

こうして得られたリフレクションはデータベースに蓄積され、「インサイト検索」という新機能で活用できます。

例えば「チームメンバーと仲良くなるためにはどうすればいいか?」と自然文で質問すると、AIが裏側で「この人が本当に抱えている課題は何か」を推測し、それに近しいリフレクションを検索して提示してくれる仕組みです。

「Practice」を使うと、リフレクションが「点」ではなく、自分の経験としてつながって「線」や「面」になる感じがしたのですが、それは経験学習機能が効いているように思います。経験学習により学びが深まり、自律型人材に自分が近づいていく感覚です。

「Practice」を使えば成長できる、と自信を持って言える機能がやっと整ったなと感じています。最終的に大事なのは「自分にとっての永遠の問い」だと思うんです。

永遠といっても、いつかは変わるかもしれない。でも「しばらくの間はこれが自分にとって大事な問いだな」と思えるものを見つけて、その問いと向き合いながら仕事や生活をしていく。それって、自律型人材のゴールというか、一つの理想の姿だと思うんです。

だからこそ大切なのは「自分の問いを見つけること」。先生方にリフレクション文化を広めて、自分を動かす「問い」と出会える場をつくっていきたいです。



<取材・文:先生の学校編集部/写真・画像:TIS株式会社ご提供>