“いのち”の話、一緒に教室でしませんか?サラヤが「いのちをつなぐ学校」で先生とつくりたい、“世界の見方”を育てる学び <PR>
「ヤシノミ洗剤」や薬用石けん液「シャボネット」などで知られるサラヤ株式会社。感染予防や衛生用品を本業としてきた同社が、2022年に立ち上げた教育プロジェクトが「いのちをつなぐ学校 by SARAYA」だ。
感染症、気候変動、生物多様性――。
一見ばらばらに見えるこれらのテーマは、生命のネットワークの中でつながっていて、今ここにいる自分自身とも深く関わっている。そんな深い気づきの機会や、自分ごと化できる学びを、このプロジェクトは創り出そうとしている。
なぜ企業が教育にここまで本気で向き合うのか。プロジェクト立ち上げの背景と、その先にある思いを、サラヤ株式会社 取締役の代島裕世さんに聞いた。
“世界の見方”を育てる授業
——まず、「いのちをつなぐ学校」とはどのようなプロジェクトなのでしょうか。
このプロジェクトは、サラヤが長年取り組んできた「衛生」「環境」「健康」という3つのテーマを、教育という形で次世代につなぐためのプラットフォームです。
サラヤの創業は1952年。戦後の日本で赤痢が猛威を振るっていた時代、手洗いと同時に殺菌・消毒ができる「薬用石けん液」と専用容器の開発から始まりました。現在も事業の約8割はBtoBで、医療や食品の現場を支える感染予防(インフェクションコントロール)が私たちのコアビジネスです。つまり、創業以来ずっと「命を守る」ことを本業としてきた会社なんです。
しかし2000年代に入り、私たちはもう一段、視野を広げることになります。ヤシノミ洗剤の原料であるパーム油。その主要産地であるボルネオ島で、熱帯雨林の破壊や生物多様性の喪失が深刻化しているという現実を突きつけられました。
「海や川を汚さない植物性洗剤をつくってきたが、原料調達の現場では何が起きているのか」ーーその問いから、サラヤは日本に籍を置く企業として初めてRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟。売上の1%(メーカー出荷額)をボルネオの環境保全に拠出する仕組みをつくり、ビジネスと環境を切り離さずに取り組んできました。

そして迎えた、コロナ禍。感染症も、気候変動も、生物多様性の喪失もーー結局は「人の行動」が関わっています。しかし、大人の行動変容は簡単ではない。「次のパンデミックに備えるために、企業が果たすべき役割は何か?」を問い直し、行き着いた答えが「教育」だったのです。
大人の行動を変えることは難しい。しかし、これからの時代を生きる子どもたちが、正しい知識を持ち、生命の本質を理解できるようになれば、私たち人類の「いのち」を未来につなげることができる。そうした思いから、2022年に生物学者の福岡伸一さんを校長に迎え、「いのちをつなぐ学校 by SARAYA」を開校しました。
——「いのちをつなぐ学校」が目指している学びとはどのようなものですか?
「世界の見方が変わる」ような学びを提供したいと思っています。
例えばパーム油の問題は、「使うべきか、使わないべきか」という単純な二択ではなく、もう少し複雑な構造を捉える必要があります。私たちの便利な暮らしと、遠く離れたボルネオの生態系がどうつながっているのか。

森林破壊と感染症の発生、気候変動、生物多様性――これらは決して無関係ではありません。WHOが提唱する「One Health」が示すように、人の健康、動物の健康、環境の健全性は本来ひとつの循環の中にあります。
福岡さんが語る「動的平衡」の思想も、その輪の中にあります。生命は固定された存在ではなく、絶えず入れ替わりながら全体の調和を保っている。土の中の微生物も、腸内フローラも、肌の常在菌も。私たちは菌と共に生きています。無菌状態などありえない。ニキビの原因とされるアクネ菌も、肌の弱酸性を保ち、他の病原菌の増殖を抑えている存在です。
善悪で単純に分けられない世界の中で、私たちは何をどう選び、どう共に生きるのか。
「いのちをつなぐ学校」が届けたいのは、知識そのものではありません。「世界の見方が変わる」その瞬間です。

いま、先生と出会いたい理由
——具体的に、どんなことができるのですか?
現在、主な取り組みは大きく2つあります。
1つ目は、動画ライブラリー。福岡さんの語りを中心に、感染症、生物多様性、生命科学、歴史などを、CGやアニメーションを交えて分かりやすく解説しています。単なる知識の解説ではなく、歴史や人物から紐解く構成になっているため、探究学習の導入にも活用いただけます。
2つ目は、出張授業。ボルネオのパーム油と生物多様性、科学的な手洗いの実践(手洗いチェッカー使用)、感染症とOne Health、ウガンダでの国際保健活動などをテーマに、社員が直接学校を訪問し授業を行います。

ただし、人的なリソースの都合上、実施回数はあえて年数回に絞っています。手洗い授業では、先生が自走できる形に教材を整え、現場に合わせて編み直しています。一方的に提供するのではなく、学校の中で根づく形を目指しています。
——今後は先生との共創に特に力を入れていきたいそうですね。
はい。正直に言うと、コンテンツはかなり揃ってきました。けれど、まだ足りないものがあります。それが、先生との接点やつながりです。
どのように授業として組み立てるのか。探究や総合の時間の中で、どう問いに変えていくのか。理科や保健、家庭科、農業、環境教育など、それぞれの教科の文脈でどう編み直せるのか。それは、日々子どもたちと向き合っている先生でなければ分からない部分です。
私たちは、一緒に授業を編み直す先生と出会いたいと思っています。企業が持っているのは、現場で悩み、試行錯誤してきたリアルな素材です。先生が持っているのは、子どもたちの学びをどう育てるかという専門性。その二つが出会ったとき、はじめて「世界の見方」を育てる授業になるのではないかと思っています。
——授業づくりのプロである先生と手を組めば、もっとおもしろい展開になりそうですね。
日々、教室で子どもたちと向き合っている先生方のパッションこそが、社会を動かす原動力だと、私たちは本気で思っています。福岡さんが生命について語るとき、「いまだに分からないことばかり」だといつも話します。科学は未知の解明が進む一方で、常に新たな未知を抱え続ける営みでもあります。だからこそ、単なる知識の伝達ではなく、問いが残り、考え続けたくなる授業を大切にしたい。
「いのちをつなぐ学校」は、まだ完成形ではありません。学校現場の声を聞きながら、共に育てていきたいのです。サラヤには、ボルネオやアフリカの最前線で社会課題と向き合い、迷い、葛藤し、それでも挑戦してきた社員がいます。
そのリアルな経験を、先生の授業の文脈の中でどう生かせるのか。ぜひ一緒に問い直し、編み直していきたい。「いのちをつなぐ学校」のパートナーとなっていただける先生たちとの出会いを、心から楽しみにしています。


「いのちをつなぐ学校 by SARAYA」
と一緒に授業を創りたい方は以下フォームよりご連絡ください
https://connecting-lives-school.jp/contact
〈取材・文:先生の学校編集部/写真:サラヤ株式会社 ご提供〉