探究学習の「次のステップ」へ!「教科の学び」と「探究」の分断を乗り越えるには、どうしたらいい?先生向け【教科×探究】実践支援プログラム、開催希望(無料)受付中! <PR>
全国の高校で「総合的な探究の時間」が広がる一方、教科の学びとの分断を課題とする声も少なくない。今、求められているのは、教科の学びと探究をつなげ、深めていく具体的な道筋だ。
これを受け設計されたのが、生徒の非認知能力を測定するツール「Ai GROW(アイ・グロー)」等を教育機関に提供しているInstitution for a Global Society株式会社(以下、IGS)が実施する「先生向け【教科×探究】実践支援プログラム」(東京学芸大学 西村圭一教授監修)。先生自身が探究のプロセスを体験しながら、教科の学びと探究を行き来する授業づくりに取り組むプログラムだ。
実際にプログラムに参加した、2人の先生に話を聞いた。
長崎県立長崎東中学校・高等学校 教諭(数学科)
木村 剛隆(きむら よしたか)さん| 写真左
聖徳学園中学・高等学校 教諭(情報科)
プログラムを体験した先生の声

ーーこのプログラムに参加したきっかけを教えてください。
受験指導を中心にしてきたため、どうしても「教え込み」の授業が多くなりがちで、「今のやり方でいいのか」という疑問を常に持っていました。
そんな中、昨年数学探究の授業を担当した際、数学が苦手な生徒も主体的に、楽しそうに取り組む姿が見られ、教科の学びに探究的な視点を取り入れることの可能性を感じました。
そのような背景から本プログラムを知ったときにぜひやってみたいと思い、私が関わっている探究を考えるコミュニティに紹介し、活動の一環として仲間たちと応募しました。
ーーワークショップに参加されて、いかがでしたか?
最も新鮮だったのは、同じ社会課題でも教科によってアプローチが全く異なるという点。数学科がデータの推計から課題を捉える一方で、社会科は条例の制度の視点、国語科は「どう伝えるか」という表現の視点から考えていく。その違いがとても印象的でした。
他教科の先生から「なぜそうしたのか」と質問されることで、自分では当たり前だと思っていた専門性の価値に改めて気づかされました。
日頃、他教科の先生と対話しながら授業づくりをする機会はほとんどありません。だからこそ、教科を横断して視点を共有し合うことで、自分自身の思考が大きく広がっていく楽しさを感じることができました。

ーー後半では同じ教科の先生グループで授業づくりをされました。数学科のグループではどんな授業が生まれましたか?
ご一緒した先生の学校にある楕円形ホールの面積を「三角比」でどう測れるか、という授業を考えました。測定器具が限られた状況で、角度や距離などの情報から面積に迫る。図面に近い数値を出したチームを勝ちにする、というゲーム性も入れました。
限られた測定器具の中でどうアプローチするかによって考え方は大きく分かれ、正解は一つではありません。こうした「答えのない問い」に、教科の知識を使って挑むプロセスこそが、教科の学びと探究がつながる醍醐味だと実感しました。
ーーこのプログラムで体験したことを、今後どのように生かしたいですか?
このプログラムに一緒に参加した国語科の先生が、当日作った“ディベートを取り入れた授業”を自校で実践したという話を後日聞きました。
私も、ホールではなく「教室の面積を測るには?」といった身近な問いに置き換えて使ったり、ここで得た視点を確率の授業で横展開してみたりしています。
また、前述のコミュニティでお互いの授業を見取ろうという動きもあり、今後は実践とその後の共有会も開催してみたいと思っています。


ーー今回のワークショップに参加された動機を教えてください。
私は、教育を一種の「ものづくり」だと捉えています。プログラムを設計し、生徒の反応を見ながら磨いていく。その過程こそが、教師として最もクリエイティブで楽しい瞬間だと感じています。
一方で、探究と教科が「縦割り」になってしまい、教科担当の先生が探究に関わりにくいという課題も感じていました。教科の専門性を、もっと探究につなげておもしろくできないだろうか。そう考える中でこのプログラムを知り、参加しました。
ーーワークショップで印象的だったことは何ですか?
ワークに入る前に「今回の探究でどんな力を発揮したいか」を宣言してから始めたことです。「Ai GROW」で可視化した、探究で育みたい力(決断力や柔軟性など)について理解した後、発揮したい力を宣言してから始めるという発想は新鮮で、意図を明確にしてから動くことの違いは大きいと感じました。
グループワークの最後には、宣言した内容に対して他の先生方からフィードバックをいただき、自分のどんな力が発揮できていたかを振り返れたことも良かったです。
生徒の探究でも、こうしたプロセスを入れることで学びの質が変わると考え、今度試してみたいと思いました。
ーー「教科×探究」のプログラム内容については、どのようなことを感じましたか?
私は情報科の教員ですが社会科の先生方のチームに入り、「プラスチックごみ削減」という共通テーマに対して歴史や文化の視点から「ごみ分別の文化をどうつくるか」という問いを立てました。
先生同士だと専門知識がある分、議論がどんどん深まり、「教科の専門性があると探究はここまでおもしろくなるのか」と実感しました。
同時に「生徒同士だとここまでできない」とも感じられ、この差をどう埋めるか、どんなインプットや支援があれば生徒の探究は深まるのかを考えるきっかけになりました。
ーー授業づくりのフェーズでは、どんな授業を考えたのですか?
社会科の「民主主義」の概念と、私の得意とするプロジェクト設計を掛け合わせ、「民主主義のシンボルマークを作る」という授業を考えました。
まず民主主義の概念をインプットし、リサーチをしながらグループで価値観を少しずつ削ぎ落とし、一つの形にまとめていきます。教科と探究が行き来しながら進んでいく学びで、参加した先生からも「すぐに実践してみたい」という声が上がっていました。
授業づくりをしてみて実感したのは、探究の質を高めるには、やはり日頃のインプットが重要だということ。教科で積み重ねた知識や気づきは、探究において考えを支える確かな土台になるのだと思います。
その土台があることで問いの質や思考の深まりが変わり、生徒は「自分はこういう視点で考えた」と自信を持って語れるようになる。教科の専門性を土台にした探究は、生徒一人ひとりの強みや思考の個性を引き出す学びにつながると感じました。

本プログラムを実施したい先生・学校・教育委員会などからのご応募受け付けています(無料)。
詳細・お問い合わせはこちら▼
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Institution for a Global Society(IGS)株式会社 教育事業部
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